当研究所では、物体や、抽象物、つまり名称で呼べ、数えられるモノ全てに、IDを付与し、人がいつでもどこでもそのモノの情報を引き出したり、確認、あるいは追跡(トレース)を可能にする研究を行っています。

そのIDは一個体につき一つの固有のIDで、識別できる番号です。 このIDをucode(ユーコード)と呼び、このucodeを用いた仕組とコンセプトを当研究所でuID Architectureという名称で提唱しました。また、このuID Architecture では、必要最小限の技術仕様、そして、サーバーにアクセスするAPIも公開されており実際にuIDセンターのサーバーにもアクセスできるという意味でOpen Architecture となっています。

uID Architecture 2.0 (u2)は、新しいucode(ucode2.0)を取り入れた従来のuID Architecture が発展した形です。ネットワーク内に集積された様々なデータに対して統合的なクロスクエリを可能にし、運用範囲を広げていくことが可能となり、 さまざまなサービスとのマッシュアップを促進、組織を超えたデータ連携とモバイルアプリからの 容易な利用を実現します。

ケーススタディは、「応用研究」でご覧頂けます。


ucode2.0について

当研究所ではuID技術を発展させるucode2.0の基盤技術の研究・開発に取り組んでいます。
ucodeとは識別すべきすべてのモノに個体識別番号を振るための番号体系です。
128ビットの識別番号として定義されており、ITU(国際電気通信連合)にて国際標準化されていまucodeを用いた場所情報基盤、オープンデータ、IoTにおけるサービス発見等のプラットフォームが構築されています。

このucodeをさらに発展させ、IoT実現のためにより進化した仕組みを提供するucode2.0が提案されています。ucode2.0は、アグリゲートコンピューティングを実現するIoT-AggregatorやPDSのOPaaS.ioなど、当研究所の協力する様々なプラットフォームの基盤技術として利用しています。

ucode2.0は現在のucode技術(ucode1.0)に対して次のような特徴を持っています。
従来のID領域は最長96bitでしたが、124bitに更新し、従来より多くのucodeを発行できるようになりました。管理するための情報にuID(ucode)を付与し、2.0ではそのIDに意味を持たせないことを徹底します。

ucode2.0の形式

4bit 124bit
Version Identification Code
  • バージョン番号(Version)は 0x2 とする
  • 16進数32桁で表記する
  • 例:0x20123456789ABCDEF0123456789ABCDE

このことにより、更に実生活において運用領域が広がるようになりました。

①ucodeの発行権限と②ucodeの所有者としての権限を第三者へ譲渡できる。

例:
①工場へ自社ブランドのucode発行権限を譲渡
②お店から製品を購入した際、ucodeの所有者はお店から購入者へ譲渡

属性情報をセグメント、分野毎に整理し、ucode2.0のプラットフォームでまとめて管理
提供サービスを拡充

従来一般向けに提供していなかったucode発行API等をWeb APIとして提供
⇒ucode プラットフォームはPaaSのように利用可能となり、アプリケーション開発の労力を低減

uID技術の国際標準化

UNLはITUとIETFで国際標準を作成してきました。

ITU

International Telecommunication Union(ITU)は国連傘下の機関です。日本語で国際電気通信連合と呼ばれるこの機関は世界の無線通信と電気通信を可能にするための標準を決める機関です。 
ITU-T はそのITUのTelecommunication Standardization Sector とよばれる通信分野の標準(ITUでは標準をRecommendationと呼ぶ)を策定する部門です。

UNLはIoTの基盤技術であるuIDアーキテクチャ・ucodeをITU-Tで国際標準化しました。以下の標準がUNLが主導したITU-Tの標準です。

  • Y.4551/F.771 :F.771 : Service description and requirements for multimedia information access triggered by tag-based identification
    タグを使った同定によるマルティメディア情報アクセス、サービスとその要求仕様
  • Y.4405/H.621:H.621 : Architecture of a system for multimedia information access triggered by tag-based identification
    タグを使った同定によるマルティメディア情報アクセス、システムアーキテクチャ
  • H.642.1:H.642.1 : Multimedia information access triggered by tag-based identification – Identification scheme
    タグを使った同定によるマルティメディア情報アクセス:ID体系

IETF

The Internet Engineering Task Force(IETF)はインターネットで使われる技術の標準を策定する団体です。TCP/IPなどの基本技術はすべてIETFが標準化しています。
Internetにつながるソフトウェアやデバイス でIDを保存する形式にはいろいろな方法があります.
一つの方法はURN(Uniform Resource Name)という形式でIDをバイト列に変換して保存する方法です。
次の標準はucodeをURN形式で保存する方法を定めた文書です。この方法に準拠することで、
インターネットに接続されたデバイスやソフトウェアで組織間、国家間を超えて世界のどこでもURN形式のucodeの読み書きを誤りなく行うことができます。

  • RFC6588:A URN Namespace for ucode  

このようにUNLではIoTに必要な技術をオープンにし標準として公開していきます。