坂村教授による新刊書籍『イノベーションはいかに起こすか──AI・IoT時代の社会革新』がNHK出版新書より10月10日に発売される。インターネット時代のイノベーションにとって「オープン」がいかに重要であるか、またその考え方を説いている。
本書では、まず「オープン・イノベーション」に対して日本が抱えている課題とその克服について述べ、その具体例として、INIAD(東洋大学情報連携学部)での活動や、「オープン」の先駆であるTRONプロジェクトから得られる知見をまとめている。また、AI、IoT、ビッグデータ解析、オープンデータなどの技術が社会に与える影響についてのケーススタディが取り上げられている。さらに今のコロナ禍により「変わらざるを得なくなっている日本」からDXへどうつなげるかについても述べられている。
若い方から、いま社会を支えている方、さらには第二の人生で貢献されようとしている方々まで、日本の問題点を意識し、「オープン」や「変われる」ことの重要性を理解するきっかけとなる一冊である。
正誤表
まだ訂正はありません。参考リンク
- P.44
300万円の賞金をかけて広くアイデアを募集したODPT主催の「東京公共交通オープンデータチャレンジ」(https://tokyochallenge.odpt.org/) - P.65
2017年4月に開学したINIAD。パンフレットが https://www.iniad.org/iniad-guidebook/ から入手可能 - P.97 9行産業界のニーズをふまえたIoT分野の実践的なカリニュラムを提供している(詳しくは、 https://enpit.iniad.org/を参照してほしい)。
- P.99 3行研究の成果をすぐに業務に活かせると好評だ(INIADとの産学連携については、 https://chub.iniad.org/を参照いただきたい)。
- P.120
TRONプロジェクトの推進母体「トロンフォーラム」(https://www.tron.org/) - P.138 3行しかし、グーグルの実践で14台のロボットアームがさまざまな材質や形状の物品のつかみ方を並列学習するビデオ (https://www.youtube.com/watch?v=iaF43Ze1oeI)を見ると少し考えも変わってくる。
- P.146 9行狭いスペースで腰をひねって重い荷物を棚に持ち上げている (https://www.youtube.com/watch?v=rVlhMGQgDkY)。
- P.146 12行2019年に発表されたものではさらにスムーズにものを運んだり、飛び跳ねたりしている(https://www.youtube.com/watch?v=LikxFZZO2sk)。
- P.200
第3回から東京都も共催に加わった「東京公共交通オープンデータチャレンジ」の表彰式(2020年1月30日、INIADホールで開催)(https://tokyochallenge.odpt.org/2019/award/index.html)